2021年4月26日

30　マイナンバーカードの健康保険証利用

在宅医療を通じて、誰もが住み慣れた地域でのその人らしい暮らしを支援しております、

ユニバーサルグループ株式会社 在宅支援事業部です。

3月末のことですが、マイナンバーカードの健康保険証利用が延期になったというニュースを覚えていますか？

厚労省はマイナンバーカードを健康保険証として利用する「オンラン資格確認等システム」の運用を掲げ、

2021年3月下旬には開始予定とされていましたが、システムの安全性が確保できないことや

データの正確性が担保できないなどの問題が見つかり、本格運用を10月目途に延期となりました。

マイナンバーカードの健康保険証利用は、通院においても、その他の場面でも便利になります。

通院時には、顔認証で受付が自動化されたり、正確なデータに基づく診療・薬の処方が受けられたり、

窓口での限度額以上の医療費の一時支払いが不要になります。

マイナポータルで特定健診や薬の情報を一括管理できたり、e-Taxに連携し確定申告が簡単になったり、

転職・結婚等ライフイベントがあってもずっと使えます。

今のところ公表されている今後のスケジュールとして、2021年秋頃に患者の同意のもと、

医師や歯科医師がオンラインで薬剤情報や特定健診情報を、また薬剤師も薬剤情報を確認できるなど、

より多くの情報をもとに診療や服薬管理が可能となります。医師等と共有できる情報は、

現在は、薬剤情報・特定健診等情報のみですが、今後、手術、移植、透析、医療機関名等に拡大し、

また、電子処方箋の仕組みを構築することで薬剤情報共有がリアルタイムになります。（2023年夏を目処）

マイナンバーカードについて振り返ってみると、マイナンバー制度は

2016年1月から本格運用がスタートして、同時にマイナンバーカードの交付が

市区町村の役所の窓口でスタートしました。

マイナンバーカードの人口に対する交付枚数率を見てみると、

始まって約1年後の2017年3月8.4%、2018年3月10.7%、2019年4月13.0%、

2020年4月16.0％と低調に推移していましたが、2021年4月1日時点では28.3%まで増加しました。

この1年で交付枚数が増えたのは、2020年9月からのマイナポイント付与が後押ししていると思われます。

マイナポイントの対象となるマイナンバーカードの申請4月末で期限を迎えます。

ちなみに、マイナポイントの申込みは2021年9月末まで期間延長されてますのでお忘れなく！

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